これらの主張に対して、リジーを弁護するロビンソン弁護士はリジーの無罪を主張し、反証を行った。
まず、動機については、確かに一時期はリジーとアビーの間には家を巡る相続について諍いがあったものの、アンドリューが姉妹それぞれに金銭を与えることで決着しており、その後リジーとアビーの仲は落ち着いていたとする見解を証人の意見を交えて主張した。
そして、リジーが服を燃やした点については、アリスからリジーが燃やした服には血が付いて居なかったとする証言を引き出した。
リジーが服を燃やしていた日は警護のため、まだ警察官が家のなかにいる状況でもあった。仮にリジーが犯人だとしたら、そのような状況の中で証拠を隠滅するような危険は犯すはずはないとした。
さらに、事件直後に250人にも及ぶ警察官によって、しらみつぶしに邸宅内の捜索が行われたが、その時に血の付いた服は出てこなかったではないかと主張した。