リジーはあれほど熱心に行っていた慈善活動もぱったりと行わなくなり、今までと真逆の生活を送るようになる。
つつましかった生活はなりをひそめ、派手で豪華な生活をはじめたのだ。ニューヨークやワシントンなどの大きな都市に出かけ、高級なレストランや洋服店に通い、大金を浪費するようになった。
この急な生活の変化に、町の人々はさらにリジーのことを罵るようになった。中には直接リジーを批判した人間もいたが、リジーはまるで意に介さなかった。
また、この頃のリジーは演劇にも熱心に通うようになった。特にナンス・オニールという女優を気に入り、彼女の劇団が公演を行った時などには、大金を払って豪華な晩餐会を開いた。
ナンス・オニールへ入れあげている姿は周囲から怪しまれるほどで、たびたび自宅に招くこともあったという。
ついには、この劇団のスポンサーにまでなり、さらに大金を投じる様になる。