忍者ブログ

事件ファイル

事件ファイル

マーダーインク事件ー監獄からの策略

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

マーダーインク事件ー監獄からの策略

当時、ルチアーノは多くの女性に売春を強要した容疑でデューイに捕まり、裁判の結果、有罪となり刑務所に収監されていた。

だが、それでもルチアーノの権威はなんら損なわれることはなく、相変わらずマフィアのドンとして、刑務所の中から指示を出して組織を動かし、幹部達は相談事があると刑務所にいるルチアーノの元を訪れていた。

ルチアーノは、レプケの話を聞き、FBIに出頭すれば連邦法だけでしか起訴されないはずで、それよりもはるかに重い州法違反は、刑期を過ごしているうちにうやむやになっているだろうと助言した。さらに、FBIには自分の方から州法違反では起訴しないよう圧力をかけておいとやると伝えた。

このルチアーノの助言を聞き、レプケは大いに安心した。ルチアーノが動いてくれるとあれば、身の安全は保証されたも同然であった。

レプケは数年間監獄で暮らすことを覚悟し、自らFBIに出頭した。だが、この助言はルチアーノが仕掛けた罠であった。FBIに出頭すれば州法違反では起訴されないなどという話は真っ赤な嘘で、FBIに圧力をかける気なども毛頭なかったのである。

レプケが恐れをなして周囲の人間を殺して回っていることはルチアーノの耳にも届いており、ルチアーノはこのレプケの行動もシュルツと同じく組織を危険にさらす行為だと考えていた。そのため、レプケが相談しにくることを見越して、策を用意していたのであった。

結局レプケは、連邦法違反とニューヨークの州法違反、双方で有罪判決を受け、30年から終身刑という重い刑を宣告された。その後、別件でも起訴され死刑を言い渡された。

PR

ゲーム売れ筋ランキング
本の売れ筋ランキング
家電・カメラ の 人気度ランキング
新着ランキングを見る
ほしい物ランキングを見る
人気ギフトランキングを見る
PR

コメント

カテゴリー

メールフォーム

PR