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ドレフュス事件ーカベニャックの演説

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ドレフュス事件ーカベニャックの演説

世界的にも名の知れた小説家ゾラの告発と裁判もあって、事件はヨーロッパ中に知れ渡っていた。この問題はすでに陸軍だけの問題ではなくなり、フランスの議会を紛糾させる事態となった。

左派と右派の両陣営がこの問題を早急に決着するよう時の内閣を責め立てた。総選挙を経て、新内閣を発足させたばかりのブリッソン首相はドレフュスをなんとか再審に持ち込ませずに、沈静化させようと考えていた。

そこで白羽の矢を立てたのが、新任の陸相ゴドワロフ・カベニャックだった。カベニャックは事件に関する書類をあらため直した。そして、ドレフュスの犯行を裏付ける決定的な証拠を発見したとして議会で演説を行った。

その証拠とは、ゴンス将軍が提出した書類を元にしたもので、そこにドレフュスは自白していたとする内容が書かれているとした。

さらに、イタリアとドイツの双方の大使館付きの武官がかわした書簡のなかで、双方の武官が「D」について語っており、公表はできないが、この「D」はドレフュスのことである確証を得ているとした。

あきらかに根拠の薄いものではあったが、カベニャックの巧みな演説と右派が多数を占める議会にあって、正当なものとして可決された。

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