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テイラー事件ーメアリ・マイルズ・ミンター

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テイラー事件ーメアリ・マイルズ・ミンター

そんなテイラーの元には、一緒に仕事をしたいと願い出る役者やスタッフも多く、またその整った容姿もあって言い寄る女性も多かった。

その1人がメアリ・マイルズ・ミンターであった。彼女はテイラーが監督した映画「赤毛のアン」でヒロインのアンを演じた若干17歳(年齢詐称をしていたため、実際には20代後半)の新人女優であった。

ミンターは、次世代を担うスターとしてパラマウントが大抜擢した注目株の女優であったが、彼女はテイラーから演技指導を受けるうちに恋心を抱くようになっていた。

悪魔崇拝者の本から見つかったというのはねつ造であったが、彼女がテイラーにラブレターを送ったというのは事実である。

その文面には、
「世界一愛しい人へ、愛しています。愛しています。愛しています。―永遠にあなたのものであるメアリより―」
との熱い想いが綴られていた。それほどまでに、彼女はテイラーに想いを寄せていたのであった。

テイラーとミンターの年の差は20歳以上も離れていた。ミンターの想いにテイラーも気づいていたが、親子ほど歳の離れたミンターに手を出すようなことはせず、あくまでもミンターを1人の女優として扱い続け、その一線を超えるようなことはしなかった。

容姿と人間性的にもテイラーに惹かれる女性は多く、ゴシップのネタになりそうな話はいくつかあったのだろう。だが、こうした二人の関係性からみてもわかる通り、テイラーはマスコミが作り上げたような、性欲に狂った人間ではなく、むしろ節度を持つ紳士的な人間だったのだ。

そうしたテイラーの性格を知らない者からは、恨まれることもあった。ミンターには想いを寄せる映画関係者も多く、テイラーは一方的な敵対心をもたれていた。

そんな人間たちの中でも、最もテイラーを困らせた人間の1人がミンターの母親、シャーロット・シェルビーであった。

彼女自身も若い頃に女優を目指していた人間であったが、その夢は叶わず、娘にその夢を託して、日夜マネージャー業に励んでいた。

シェルビーにとって、娘に託した夢の実現こそが、生きる目的であった。そのため、娘に悪い虫が付く事に、異常までに嫌悪感を示していたのだ。

そうした見当違いの恨まれ方をする事も多かったため、テイラーに横恋慕する映画関係者も多く、彼等はテイラー殺害犯の容疑者として、警察の調査を受けることになった。

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