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テイラー事件ースキャンダル

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テイラー事件ースキャンダル

一方、警察は当初テイラーの遺体を見て自然死だと考えていた。だが、これはあまりにいい加減な判断で、後に検死医がやってきて死体をひっくり返したところ、血だまりが発見されたため、ようやく殺人事件だということに気が付いた。

テイラーの死体を調べた結果、2カ所の銃痕が発見され、銃による犯行であることが明らかになった。また、犯行は昨夜遅くに行われたことが推測された。

家の中を調べたところ、高価な腕時計や宝石類などが残されたままになっており、どうやら物盗りの犯行ではないようだった。

また、付近の聞き込みを行うと、テイラー邸のななめ前に住んでいる俳優ダグラス・マクリーンの妻フェイス・マクリーンが銃声を聞いていたことがわかった。

マクリーン夫人が不審に思って、外に出て銃声がした方角を見てみると、テイラー邸のポーチに男がいるところを目撃した。その男は身長170cm前後で黒っぽい服装をしており、マクリーン夫人がこちらを見ていることに気が付くと、微笑みながら家の中に入っていったのだという。

翌日から各新聞紙上ではこの事件の報道に関する記事で一面が埋め尽くされた。だが、マスコミを熱狂させたのは殺人事件そのものよりも、その周辺の出来事であった。

テイラーをはじめとする関係者の恋愛事情、性生活、麻薬、悪魔崇拝、ありとあらゆるスキャンダルが噴出したのだ。

「テイラー家のクロゼットから日付とイニシャルが記された膨大な数の女性の下着と性交中に取られた写真が発見された」

「テイラーは集団で隠れ家にこもり、阿片を吸いながら宗教的儀式を行う、退廃的な邪教徒の一員だった」

「19歳の若手女優メアリ・マイルズ・ミンターから送られた熱いラブレターが悪魔崇拝者アレイスター・クロウリーの本の間から発見された」

「テイラーは女性・男性を問わずベッドを共にする両刀使いだった。彼はホモセクシャルのお抱え運転手に命じて少年をかどわかしては手込めにしていた」

テイラーは「赤毛のアン」や「トム・ソーヤ」など青少年文学を原作とした映画を代表作にもつ映画監督であったため、その作品内容と私生活とのあまりのギャップに新聞の読者は度肝を抜かれることになった。

上記したゴシップは現在でも世論を騒がすものになったであろう。だが、当時はキリスト教的な貞操観念や倫理観が根強く残っていたため、今よりも格段に凄まじい大騒動となったのだ。

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