リジーの行動は事件から数年経った頃でも、その全てが記事になった。ナンス・オニールへのあまりの執心ぶりに、2人はレズビアンの関係なのではないかとして、新聞紙面で取り沙汰された。
これはナンス・オニールにとって、まずい状況だった。女優としての人気が低下してしまうことを危惧して、しだいにリジーから身を引いていった。
このころにはリジーとエマの関係はさらに悪化していた。ついに、エマは家を出ていってしまう。
エマにまで去られ、リジーは完全に孤独な身となった。もう人を信じられなくなったのか、その後は動物愛護の活動に取り組む人生を送った。
そして事件から35年後の1927年。疑惑の人物であり続けたリジー・ボーデンは肺炎のため、66歳でこの世を去った。
遺言により、残された資産の多くは動物愛護団体に寄贈された。