リジーは裁判のあと、生涯にわたって事件について語ることはなかった。そのため、本事件の謎は依然として残されたままとなった。
リジーが犯人だと考えた場合、犯行に及んだ動機には大きな謎があった。継母のアビーとの間に確執があったにせよ、アビーと父のアンドリューに対してあれほどの凶行が行えたとは考えにくかった。
幾人もの研究家がこの謎を解き明かそうと推理を展開した。しかし、そのどれもが明確な根拠を示すことは出来なかった。そのため、事件の謎は半世紀以上も議論し続けられることになった。
事件から75年後の1967年、事件の舞台となったフォールリバー出身の作家ヴィクトリア・リンカーンが自身の著作の中でこの問題に1つの答えを出している。